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AZ-733VI ユーザーレポート

メディポリス国際陽子線治療センター センター長 荻野 尚 先生

接続装置:陽子線治療装置(三菱電機) 使用目的:肺、肝臓の腫瘍への呼吸同期照射

荻野先生は、1996年本邦において初めてとなる医療専用の陽子線治療施設である国立がんセンター東病院の設立から立会われ、安西メディカル社の呼吸同期装置との関わりあいは10年以上となります。陽子線治療の特徴である正常組織への影響を少なくしつつ、がん病巣に集中した放射線の効果を得る治療において、呼吸同期照射は不可欠であるとのことで、呼吸同期照射治療の臨床経験が豊富な先生からのコメントをご紹介させていただきます。

「初期の安西メディカルの呼吸同期装置では、呼吸センサーの取扱いに手こずることもあったが、現在のレーザセンサでは患者への施行が簡便になり、また、得られる呼吸波形もターゲットとの相関性に確信をもっている。呼吸同期照射は、一般的に通常の照射と比べると治療時間が長くかかり効率が悪いと言われているが、患者様の協力が得られれば、実際はそれほど時間を要しません。むしろ必ず必要である患者固定の時間が治療トータル時間に占める割合が大きいため、呼吸同期照射を行なうことで治療時間の効率低下を指摘するよりは、人体に放射線をあてて治療する副作用(正常組織の炎症や低被ばくから発生するがん)を低く抑えることができる陽子線の特徴を生かさない治療のほうが、相対的にみてリスクがあるように感じます。海外の粒子線治療施設で呼吸同期照射の実施例が少ないのが不思議です。」

陽子線治療装置を利用した治療の特集
陽子線治療装置を利用した治療の特集

AZ-M1PP ユーザーレポート

辻井 博彦先生
1968年:北海道大学医学部卒業
1989年: 筑波大学臨床医学系教授・陽子線医学利用研究センター長
1994年:放射線医学総合研究所・重粒子センター長QST病院長
2018年:QST病院 国際治療研究センター長
群馬大学医学部客員教授
日本医学放射線学会放射線治療専門医
専門:放射線腫瘍学(放射線専門医)
現職:(公財)医用原子力財団副理事長

辻井先生は、世界に先駆け1994年に重粒子線治療の実運用に成功した放射線医学総合研究所(放医研)で
重粒子医科学センター長、同病院長を歴任されるなど、重粒子線治療においては世界的権威のあるドクターの1人です。
このような権威あるドクターから、新商品として弊社よりデビュー予定のM1 PPに次のようなコメントをいただけたことは、
大いなる誇りとして受け止めさらなる営業活動に繋げる所存です。
安西メディカル代表取締役社長 安江正明 (2024年12月吉日)

「このダイナミックファントムプレートは、呼吸同期照射法の品質管理において、
高精度かつ柔軟な対応を可能にしてくれる革新的な製品です。
斬新なケーブルレス設計により、従来の装置と比較して扱いやすく、
さまざまなサイズや重量のファントムでも容易に検証できるのが特長です。
本製品は、光子線治療や粒子線治療を含む広範な分野で活用可能で、呼吸性移動を伴う
腫瘍に対する照射性能を正確に評価するための画期的なツールといえます。
私が長年携わってきた粒子線治療の現場でも、この製品の精密さと使い勝手の良さは、
非常に高く評価されています。
特に呼吸同期照射の精度向上に貢献できる点で、
今後の治療現場においてなくてはならない装置になるのは間違いありません。
呼吸同期治療における品質管理の強化を目指す医療機関にとって、
このダイナミックファントムプレートは信頼性の高い必需品となるはずです。」

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