動体ファントムプラットフォームAZ-M1PPは、放射線治療における腫瘍の動きや患者の位置決めに関連する複雑な作業に対して、経済的で使いやすいソリューションを提供します。
この動体ファントムプラットフォームは、剛性が高く、低密度のプラスチックで作られています。
搭載可能なファントム(最大52kg)に対して50mm までの正確に制御された往復運動(前後)を可能にします。
複数の種類の線量計やファントムをAZ-M1PP上に配置し、移動するターゲットを治療計画の線量検証に使用できます。
独立して制御可能な体表面ユニットは、上下方向の胸壁の動作を提供します。
定型波形(cos4)
任意入力波形(AZ-733VI)
本体寸法 | 912 mm(L)× 380 mm(W)× 200 mm(H) |
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可動プレートの寸法 | 550 mm(L)× 380 mm(W) |
電源 | AC100 ~ 240 V(50/60 Hz) |
最大積載重量 | 52.0 kg |
最大動作範囲 | ±25.0 mm |
体表面ユニット動作範囲 | ±10.0 mm |
位置精度 | ±0.2 mm |
波形パターン | sin, cos⁴, cos⁶, 三角波、任意波形入力(AZ-733VI) |
収納ケース寸法 | 795 mm(L)× 518 mm(W)× 310 mm(H) |
辻井 博彦先生
1968年:北海道大学医学部卒業
1989年: 筑波大学臨床医学系教授・陽子線医学利用研究センター長
1994年:放射線医学総合研究所・重粒子センター長QST病院長
2018年:QST病院 国際治療研究センター長
群馬大学医学部客員教授
日本医学放射線学会放射線治療専門医
専門:放射線腫瘍学(放射線専門医)
現職:(公財)医用原子力財団副理事長
辻井先生は、世界に先駆け1994年に重粒子線治療の実運用に成功した放射線医学総合研究所(放医研)で 重粒子医科学センター長、同病院長を歴任されるなど、重粒子線治療においては世界的権威のあるドクターの1人です。 このような権威あるドクターから、新商品として弊社よりデビュー予定のM1 PPに次のようなコメントをいただけたことは、 大いなる誇りとして受け止めさらなる営業活動に繋げる所存です。 安西メディカル代表取締役社長 安江正明 (2024年12月吉日)
「このダイナミックファントムプレートは、呼吸同期照射法の品質管理において、 高精度かつ柔軟な対応を可能にしてくれる革新的な製品です。 斬新なケーブルレス設計により、従来の装置と比較して扱いやすく、 さまざまなサイズや重量のファントムでも容易に検証できるのが特長です。 本製品は、光子線治療や粒子線治療を含む広範な分野で活用可能で、呼吸性移動を伴う 腫瘍に対する照射性能を正確に評価するための画期的なツールといえます。 私が長年携わってきた粒子線治療の現場でも、この製品の精密さと使い勝手の良さは、 非常に高く評価されています。 特に呼吸同期照射の精度向上に貢献できる点で、 今後の治療現場においてなくてはならない装置になるのは間違いありません。 呼吸同期治療における品質管理の強化を目指す医療機関にとって、 このダイナミックファントムプレートは信頼性の高い必需品となるはずです。」