特長

モダリティに応じて使い分ける呼吸センサー/遅延時間の短縮

拡張性:優れたコストパフォーマンス/複数センサの使用が可能/心電・呼吸同期信号の出力

利便性:簡単な波形調整/呼吸量の絶対値表示/充実したファイル管理

効率化:新ゲート出力モードの追加/呼吸モニタの追加

安全機能:緊急時のゲート信号停止/異常呼吸検出

高性能

呼吸同期システムAZ-733VIは、呼吸同期装置に求められる基本性能を進化させました。

モダリティに応じて使い分ける呼吸センサ

2種類の高精度な呼吸センサは、組み合わせるモダリティに応じて使い分ける事が可能です。

ロードセルセンサ(患者接触方式)

歪ゲージブリッジ回路で圧力を感知するセンサです。圧力検知部をベルトで患者様に取り付けることで、呼吸運動による体表の動き(腹部の圧力変化)を呼吸波形として表示します。
腹部の動きの大きさによって『DEEP』と『STANDARD』を使い分けます。標準的な動きであれば『STANDRAD』を使用し、大きな動きであれば『DEEP』を使用します。
組み合わせるモダリティとしては、ガントリー内深くまで患者様が進入するPET-CT装置に最適です。
このセンサのセッテイングは『ロードセルセンサの取り付け方法』をご覧ください。

ロードセルセンサ(患者接触方式)

レーザセンサ(患者非接触方式)

レーザ光(赤外線)の反射を測定するセンサです。患者様の地肌にレーザ光をあて、呼吸運動による体表の動き(センサまでの距離の変位量)を呼吸波形として表示します。レーザの焦点距離に応じ250mm、120mm、85mmタイプの3種類を取り揃えております。
患者様に接触しない本センサは、組み合わせるモダリティとしては放射線治療装置に最適です。このセンサのセッテイングは『レーザセンサの取り付け方法』をご覧ください。

レーザセンサ(患者非接触方式)

遅延時間*の短縮

高速ゲートモード:25msec以内 
通常ゲートモード:50msec以内


呼吸同期システムは放射線治療装置や画像診断装置と組み合わせて使用します。組み合わせるモダリティのパフォーマンスへの影響を低減させるための最大の課題は、遅延時間の短縮でした。従来の装置に比べ高速ゲートモードでは4分の1、通常ゲートモードでは2分の1まで短縮しました。これにより、今まで以上に精度の高い放射線治療や画像診断を実現する事ができます。
*遅延時間とは、呼吸運動による体表の動きをセンサで検出してからゲート信号を出力するまでの時間を表します。

遅延時間*の短縮グラフ

拡張性

呼吸同期システムAZ-733VIは、これまでにない拡張機能を備え、新たな可能性と繋がりを生み出します。

コストパフォーマンスに優れています。

従来は1台の装置につき1台の外部装置を接続していましたが、AZ-733VIは1台に最大3種の外部装置を接続することが可能になりました。これによりシミュレーションCTから治療に移行する際も同じ呼吸同期システムを使用でき、低予算での導入が可能になります。

1台に最大3種の外部装置接続

ソフトウェア上でゲート信号出力先の装置を選択画面

ソフトウェア上でゲート信号出力先の装置を選択します。
※なおゲート信号の同時出力は行なえません。

複数センサの使用

呼吸同期システムAZ-733VIは、呼吸センサを最大3個まで同時に使用することが可能となりました。呼吸運動による体表への動きは患者様によって異なるため、複数個所からの呼吸情報を捉え、最も安定した箇所で呼吸ゲーティングをすることができます。

複数センサの使用

呼吸波形3個別に表示
呼吸波形図

心電・呼吸同期信号の出力

呼吸同期システムAZ-733VIは、心電計を接続して心電・呼吸同期信号を出力する機能を備えます。任意に設定された呼吸同期信号と心電同期信号が重なった時に心電・呼吸同期信号を外部機器に出力します。

心電呼吸波形同期信号図

利便性

操作性の向上と充実したファイル管理により、世界中のユーザ様が満足いただけるアプリケーションを目指しました。

簡単な呼吸波形調整

センサポートに搭載されているロータリーエンコーダの操作により、患者様付近で呼吸波形を調整することが可能です。従来のようにセンサ取付け後に操作室まで戻ってソフトウェア上から波形を調整する必要がなくなりました。
また、センサポートのLCD画面に波形が表示されるので、センサ取付け時における再現性も向上します。

センサポート

充実した患者データ管理

保存した患者様のデータを保存・再生するだけでなく、患者様の呼吸の特徴を把握しやすくするために呼吸情報を時系列に表示することや、呼吸レベルまたは呼吸レート別に集計してヒストグラム表示することができます。

患者データのテーブル表示
患者データのテーブル表示

患者データのヒストグラム表示
患者データのヒストグラム表示

効率化

呼吸ゲーティングの効率化(短時間の治療・撮影)が、患者様負担を低減いたします。

新ゲート出力モードの追加

主に放射線治療で使用する『Level to Level』モードを新しく追加しました。
呼吸位相による影響(移動)が少ない位相を決めてゲート信号を外部装置へ出力します。
呼気・吸気に関係なく設定レベル内でゲート信号を出力するので、息止め照射も可能です。

『Level to Level』モード

上記はLevel20~60のでゲート信号を出力しますので、
1呼吸サイクルの間に2個のゲート信号が出力されます。

呼吸モニタの追加

呼吸ゲーティングは患者様の呼吸状態に依存する治療・撮影となります。
患者様自身が呼吸波形を見て、意識して呼吸をおこなえるように呼吸モニタを用意しました。
患者様の呼吸状態が安定することで治療・診断時間の短縮化が望めます。

呼吸モニタ

安全機能

さまざまな安全機能により、呼吸同期システムAZ-733VIを安全にご使用していただけます。

緊急時のゲート信号停止

緊急時には、ゲート遮断スイッチでゲート信号の出力を強制的に停止できます。

異常呼吸検出

以下の呼吸異常を検出した際にはエラーメッセージをソフトウェア上に表示し、外部装置へのゲート出力を停止します。

  1. くしゃみや体動による異常呼吸の検出
  2. 呼吸回数異常の検出
  3. 呼吸停止の検出
  4. 呼気ピーク異常の検出
  5. 吸気ピーク異常の検出
  6. 平均呼吸に対する異常の検出